南大分のホームドクター

当院では、新型コロナウイルス感染症の抗体検査を実施しています。この抗体検査はワクチン接種やコロナウイルス感染により作られた中和抗体の量を測定することができます。

新型ウイルス抗体検査

  • 検査方法:血液検査
  • 所用日数:4~7日
  • 検査試薬:ARCHITECT SARS-CoV-2 IgG II Quant (アボット社)
  • 料金:9,000円(診察料3,000円を含む)
  • 予約:不要

対象

  • ワクチン接種後に自分に抗体ができたことを確認したい方
  • 新型コロナ感染症の回復後に抗体の状態を確認したい方
  • 過去の新型コロナ感染していたかどうかを知りたい方

注意事項

  • PCR検査や抗原検査ではありません。
  • 結果がその場でわかる検査キットではありません。
  • 検査時点での感染の有無はわかりません。
  • 現時点では抗体価と実際の感染防御や重症化予防効果の関係は十分に明らかになっていません。
  • この検査に関する診断書、証明書は作成できません。

※ご不明な点がありましたら、お電話にてお気軽にお問い合わせください。

中和抗体とは

新型コロナウイルスがヒトの細胞にある受容体に結合するのを阻害する抗体で、ウイルスへの感染や重症化を防ぐ効果が期待されています。mRNAワクチンである新型コロナウイルスワクチンはウイルス表面のスパイクタンパク質に対する抗体を誘導します。その中でもIgG抗体の値は中和抗体の活性と関連するとされています。

抗体検査で何がわかるのか

ウイルス表面に存在するスパイクタンパク質に対する抗体(IgG抗体(S))は新型コロナウイルスに感染あるいはワクチン接種により産生された可能性を示しています。ワクチンを接種していない場合に検出された抗体は新型コロナウイルスの感染の既往を示しています。

どれくらい抗体があれば大丈夫なのか

ウィルス量を50% まで減少させることを確認する培養細胞でのプラーク減少中和試験 (PRNT)で、1:250 希釈のPRNT ID50を使用した確率プロファイルの例では95%信頼区間で4,160AU/mLと報告されています。

ワクチン接種後の抗体価はどのように変化するか

長崎大学病院検査部栁原克紀教授は新型コロナウイルス感染症の既感染者と未感染者を対象に新型コロナウイルスワクチン(mRNA ワクチン:ファイザー社)接種前後の血液中の抗体価を測定する研究を行っています。2021年5月の中間報告にて、2 回のワクチン接種により既感染者と未感染者のスパイクタンパクに対するIgG 抗体は感染予防に十分と考えられる程度まで上昇し、既感染者は1 回のワクチン接種で未感染者の2 回目と同等の抗体価を示すことを発表しました。

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